近本光司

よだかの片想いの近本光司のレビュー・感想・評価

よだかの片想い(2022年製作の映画)
2.5
左頬にべったりとついた青痣が、かつてまるで琵琶湖のようだと同窓生から嘲られ、大人となったいまでも琵琶湖という語にトラウマをもつ女性。この人物をショートヘアでほっそりとした首筋を覗かせる松井玲奈が演じている。つい数年前まで歌って踊るアイドルグループで国民的な人気を博していたという事実がにわかに受け入れられないほど、彼女は島本理生の作品世界にうまく象嵌されていた。
 目を見張ったのはそれくらいか。冗長なほど頻出するフレアや、フィルムの質感を真似ているグレーディング、なんだかまどろっこしい編集といった映像表現はあまり好みではなかったし、城定秀夫の脚本もまあ悪かあないんやけど、とさしてピンと来ず。すでに結構忘れちゃったなあ。あんまし憶えているシーンがない。青木柚は坊主のほうがかわいいね。