このレビューはネタバレを含みます
2022年に閉館前のテアトル梅田で観てから、ずっと大好きな作品です。
松井玲奈さんと中島歩さんの演技が素敵でした。
憧れた人に近づいて、埋まらない違いに不安や嫉妬が生まれて。
遅い初恋は、付き合っていても一方通行。
それでも自分を受け入れるラストシーンが美しかった。
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顔のあざが関わってくるけど、普遍的な恋愛映画なので肩透かしに思う人もいるかもしれません。
けど、大学院生になるまでまともな恋愛をしてこなかったアイコの初恋は、高校生みたいに無鉄砲でもなく、甘酸っぱいものでもなく、いきなり大人の恋愛を体験するようなもので。
「夢みたいでした。あなたに会えて。」
終わりを悟って一本の電話で伝える言葉。
諦めた夢のあとで、自分を受け入れた横顔がとても美しくてずっと心に残っています。