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SAYONARA AMERICAのmoneのレビュー・感想・評価

SAYONARA AMERICA(2021年製作の映画)
3.9
舞台挨拶付試写会にて鑑賞。
コロナ前にLA, NYで行われた2公演のライブドキュメンタリーにコロナ禍における「今」のインタビューが加えられて編集されたもの。

ライブ映像は勿論素晴らしかった(欲を言えばスポーツマンとかはテクノで見たかった)けど、より興味深かったのは観客のインタビューとコロナ禍での細野さんのインタビュー。

開場前に並ぶ観客へのインタビューからは、細野さんのファン層の雰囲気から音楽の聴き方までが伺い知ることができてすごく勉強になった。中でも実験的なことをたくさんやっているのが面白いという意見にはとても共感。細野さんが、このインタビューを見て「バレてるんだな、解られてるんだな」と照れ臭そうに言っていたのもファンへの信頼関係でが見て取れて良かった。

それから、細野さんのコロナ禍に動揺する社会への鋭い洞察に驚いた。「少しずつ世界が全体主義に向かっている」という言葉を何気なく呟ける教養と感度の高さよ。

終映後の舞台挨拶でも、とても素敵な出立ちで
実際にお話しされているところを見れてよかった。深いお声が心地よく響いて幸せでした。
そして音楽を作り続けるという決断をして下さっさったことに感謝。70sからの作品を追いかけるばかりだったので、私世代でもリアルタイムで細野さんの楽曲を楽しめる日が続くことが嬉しい。Reiちゃんとの曲に引き続き、これからも細野さんの作る新しくて少し不思議で、でも懐かしい音楽が楽しみだ。
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