LEO

機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島のLEOのレビュー・感想・評価

3.5
元ジオンの軍人ククルス・ドアンが大西洋の小さな孤島に隠れすみながら戦争孤児を養っていたが、連邦軍のお偉いさんの気まぐれのような作戦の為にアムロ達に発見され、最後は協力してジオンの元同僚達と戦う話。

自分はZガンダムの初期までしかガンダム作品と認めていません。
その理由はファースト・ガンダムで一番好きなセリフに全て込められています。
ジャブローでのアムロとウッディ大尉との会話。
アムロ「僕がもっと…もっとガンダムを上手に使えれば、マチルダさんは死なないですんだんですよね。すいませんでした。」
ウッディ「うぬぼれるんじゃない、アムロ君!」
アムロ 「えっ?」
ウッディ「ガンダム一機の働きで、マチルダが助けられたり戦争が勝てるなどと言うほど甘いものではないんだぞ。」

そう、これが戦争なんです。
でもZガンダムの中盤以降はガンダム一機の働きで人が助かったり戦争を勝っちゃうんですよね〜。
あ〜あ…、そう言うのはスーパーロボット作品でやりゃいいのに…。

そう言う意味で、戦争孤児に目を向けた本作もガンダムの本質を担ってると思っていて好きな話でした。
安彦さんもずっとこれを一本の作品にしたがってたしね。

色々レビューを読むと「キャラの描き方が薄い」とか書いてあるのを結構みるけど、この作品はそれでいいんだと思う。
アムロ達も単に戦争に巻き込まれた一個人に過ぎないのだから。
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