本日の一本。4月初投稿。
恐らく本作が最後になるであろうファーストガンダムの長編映画。オリジナルスタッフがいなくなってしまうなかでよくぞここまでまだキャストやスタッフらのコアメンバーがいてくれているおかげでこうしてまたガンダムが観れるところがもう本作のグッドポイントだろう。
なぜククルス・ドアンなんだと思うかもしれないが、観てみるとガンダムに避けて通れないギスギス展開を避けつつ、アムロと島に住まう子供たちとの交流を通じてこのエピソードならではの出会いと別れを一つの映画として製作出来たところなのだろう。あとは単純に本作を作ってみたかったからなんだろうな。若いスタッフさんが。
ガンダムの話としてどうしてもモビルスーツ戦闘を描かなければならないが、そこをクライマックスに持ってきつつ敵として対峙した両者のホントは悪い人ではないというところでわだかまりを解いていくゆったりとしたストーリーがオジサン達にはグッとくるかもしれない。多分。
島のミサイルサイロに侵入したジオンパイロットを躊躇いなく殺るアムロは既に半分覚醒していて本質が子供たちとは違うことを否応なく分からせられてしまうあたりは素晴らしくガンダムである。初心者は戦闘少なく退屈だろうから、ある程度の知識がある人なら楽しく鑑賞出来るのではないだろうか。