機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島のyinのレビュー・感想・評価

初代ガンダムのエピソードを今の技術で映像化する場合、最低限の評価がつくことは担保されてるので、あとはどれだけ加点を狙えるかが腕の見せ所だと思う。本作は根強い人気を持つTV版15話を約3~4倍の長さに引き延ばし尺を確保した中で、ドアン因縁のエース部隊を登場させることで物語に一層の深みが出る、、、のは良いのだが、だったらもう少しサザンクロス隊との死闘に尺を使って欲しかった。アムロやドアンが異様に強いことを演出するにはなんとも中途半端だし、サザンクロス隊の恐ろしさは集団戦なのであれば、それをなんとかチームで打ち破る過程でWB隊を使っても良かったのでは、、(完全にサザンクロス隊の引き立て役になってるWB隊は見てられなかった)せっかくガンダムなんだから、もっとドアンやサザンクロス隊の内面的な部分を丁寧に描いて、それを戦闘で儚く散らせてカタルシスを感じさせて欲しかった。惜しい！というかなんかもったいない！そんな風に感じた作品でした。