ほーく

君を愛したひとりの僕へのほーくのレビュー・感想・評価

君を愛したひとりの僕へ(2022年製作の映画)
4.1
【渾然一体】
色々なものが混じり合い溶け合っていること。

ううむ、なかなかの意欲作が来ましたよ。
まずは、パンフレットから引用。

原作は乙野四方字(おとの よもじ)氏の同名小説。
この小説も映画同様、ふたつの物語が別々の本として書かれ、同時刊行された。
その特徴は、同じ場所・同じ主人公を描きながら、読む順番によって得られる読後感がまったく変わること。
『僕が愛したすべての君へ』(略称、僕愛)から読めばちょっと切ない物語に、『君が愛したひとりの僕へ』(略称、君愛)から読めば幸せな物語に。

ガジェットは、【並行世界】。

このふたつだけを頼りに映画館に向かった日曜日。
スケジュールの都合で、意図せず、君愛→僕愛の順番で連続鑑賞。

正直、舐めてました。
SFマインドを刺激するのは僕愛のほうかなぁ
だったら、とりあえず僕愛だけでもええかぁ

だが、蓋を開けてみると、君愛は切ないファンタジーでした。
詳述は避けたいし、総括は僕愛の記事に譲りたい。

ただ、体感した者の一人として言うならば、心の弱ってるひとは君愛→僕愛を推奨する。
しかも、一気見で。

ん?
わたし?
もちろん、ハラハラ泣きましたとも。

あ、くれぐれもエンドロールが終わって場内が明るくなるまで席を立たないでね。
ほーく

ほーく