ぽち

ベスト・セラーズ/小説家との旅路のぽちのレビュー・感想・評価

3.4
マイケル・ケインの素晴らしい演技を堪能できる作品。
相手役のオーブリーも良い演技をしている。

ただ、映画としては定番過ぎて今一つなのは、監督の技量の無さだろうか。
書き溜めた小説がある所まで読めてしまうし、もっと泣かせて笑わせる演出が出来たはずなのに、薄味なのが残念。

名優が小説家を演じた作品には当たりが多いのだが、今作は映画としては平凡なので、日本では劇場公開はされたものの、「マイケル・ケインの遺作になるのか?」っていうノリだった。

個人的にはマイケル・ケインの名演技が見られるだけでかなり満足度は高いのだが、一般的には普通のドラマととらえられ、気を抜いて流して観る部類になってしまうのだろう。

違う監督が撮っていればと思ってしまうが、とりあえず名演技に集中して観ることをお勧めする。

あと、猫を飼っている人は超ラブリーな猫様が出るので見所かな。
って言うか、散骨するときになぜ横に座らせない!泣かせどころでしょ。笑



余談。
名優が演じた小説家と言えば・・・・
ショーン・コネリーの「小説家を見つけたら」と、ジャック・ニコルソンの「恋愛小説家」だな。

今作もマイケルを使ったのならこのレベルに達してほしかったのだが、実に残念。

名作のこの二作を超えることはできなかったようだ。
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