のんchan

ベスト・セラーズ/小説家との旅路ののんchanのレビュー・感想・評価

3.9
マイケル・ケイン当時87歳かな?引退前で少し弱々しくなって(役柄もあるけど車椅子に乗ったり)ましたが、ヒロインのオーブリー・プラザをたじたじさせる老練な味わい健在のヒューマンドラマでした。

老作家と倒産寸前の出版社の素人社長の笑って泣けてのハートウォーミングストーリー。


潰れそうな出版社を父親から引き継いだルーシーは起死回生で必死だった。
藁をも縋りたい気持ちで、ふと父親が社長時代の40年前にたった1冊のベストセラーを出版していたハリスを思い出す。
現状と新作状況を確認するため自宅を訪ねてみると、そこには老いて妻を亡くし、飲んだくれの世捨て人のようになった頑固ジジイが銃を向けていた。

何とか一冊を提供してくれることになったものの、ブックツアーをしなければ本は売れないので、シブるハリスを連れ出したが、発売会見ではやる気ゼロで、なんとまぁ新書に放尿するという奇行に走るハリス。本屋からはキャンセルが相次ぎハリスに振り回されるルーシー。
お互いに罵倒し合いジェネレーションギャップもあって上手くいかない日々...しかし、あるキッカケから父娘の関係にも似た友情が芽生えていく...

ラストはウルっとさせられる温かみがあり、人生上手くいかなくても捨てたもんじゃないと、心温かくなれて非常に気持ちの良いエンディングが待っていた。

マイケル・ケインさん、沢山の名演技をありがとうございました💗
のんchan

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