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キリング・オブ・ケネス・チェンバレンのpeepのレビュー・感想・評価

4.0
Filmarksオンライン試写にて鑑賞。
冒頭の”警察を見て安心する人もいれば恐怖のどん底に突き落とされる人もいる”という文章がこの映画を表している。
部屋の中と外という扉一枚を挟んで繰り広げられるワンシチュエーション映画。装置の誤作動によって安否確認をしに来た警察と精神疾患を抱えるケネス氏とのやり取りが徐々に悪い方向に進み、83分間一瞬も気を抜くことがができない緊張感が続く。
あまりにもひどい対応をする警察官に途中から腹が立って仕方がなかった。警察という立場、権力を乱用して一市民を追い込んでいく様をこれでもかと見せつけられる。Nワードで罵ったり、脅すなど本当に見ていられないようなシーンが続き苦しかった。しかし、一番恐ろしいのがこれが事実に基づく映画であることだと思う。事件当時から10年以上経つが未だに解決がされていないアメリカが抱える問題を浮き彫りにした考えさせられる映画であり鑑賞してよかった。
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