ツネイシ

キリング・オブ・ケネス・チェンバレンのツネイシのレビュー・感想・評価

3.8


『オバマ大統領、助けてください。
 どうかしています……。』


『うるせぇ、しったことかニ⚫︎ー❗️』


2011年 ニューヨーク。

心臓疾患の為に付けていた通報装置
を誤作動させてしまい、通報電話に
出ないで眠ってしまったケネス。

監視装置を置いた会社はケネスから
返事がない為警察に安否確認を依頼。

やって来たのはアパートの住人は
危険人物と見做す白人警官だった
……。

ケネスの精神疾患による妄想など
ボタンがかけ違う要素もあるけど
基本的に相手を微塵も重んじない
警察のスタンスの前に尋常な抵抗
や抗弁は意味をなさなかった。

実際にレスキューコールが入って
から上映時間のうちに警官たちは
ケネスの部屋に押し入り大人数で
『息ができない』程に抑え付け、
そんな状態のケネスを射殺した。

最後にダメ押しで劇中と全く同じ
やりとりが流れて終わる。

実際の録音でも、しっかりと
『⚫︎ガー』が使われてました。

コンパクトだけど警官側の焦燥感
や配慮しようとしてる新米警官と
の衝突なども描かれていて見応え
はありましたが、強いやるせなさ
しか残り得ない物語でしたね。
ツネイシ

ツネイシ