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キリング・オブ・ケネス・チェンバレンの235のレビュー・感想・評価

3.9
2024年27本目
無実の黒人男性が白人警官らに殺害された実際の事件をモデルにしたサスペンス。ケネスが就寝中に医療用の緊急通報装置を誤作動させてから、殺害されるまでの90分間をほぼ同じ時間感覚で描いており、リアルタイムで観ているような感覚になる。我々観客はケネス側の様子も見えているため、警察の理不尽さに恐怖を覚えるが、実際は警察側もかなりの恐怖心があったのだろう。ただ、あれだけの証拠や証言がありながら、誰も逮捕も起訴もされていないのは、さすがアメリカ、白人至上主義と言われても仕方ない。特にコロナ禍以降、欧米でのアジア人差別も話題になるが、根本的に黒人差別とアジア人差別は全くの別物なのだろう。
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