100shimo

キリング・オブ・ケネス・チェンバレンの100shimoのレビュー・感想・評価

4.0
緊迫の83分。あまりの不条理に久しぶりの胸糞です。ただ家で寝ていただけですよ。
思い出したのは、2018年公開のキャスリン・ビグロー監督「デトロイト」。1967年から何も変わってない警察による不当な暴力。
日本ではあまり実感が湧きませんが、アメリカの黒人にとって白人警察官とは恐怖の対象となるのでしょう。
暴走した警察官、その根幹にあるのは人種差別であり、弱者に対する横柄な態度です。
公権力の振りかざす正義にたいして、疑いの目をもつこと。権力の乱用を抑止するための憲法。
自分の身は自分で守るしかないのです。
最後は83分という尺の意味が分かります。
エンドロール、全ての音楽が止まり、最後はドアを叩く音だけです。
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