かんふーきゃっと

レイジング・ファイアのかんふーきゃっとのネタバレレビュー・内容・結末

レイジング・ファイア(2021年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

○曲がったことが大嫌いなチョン警部ことドニー兄貴。お偉いさんの息子の不祥事を揉み消すことを拒否。上手くやらないと潰されるぞとフォローする同僚。恐らく兄貴は折れないだろうし、同僚は死ぬだろうなと思っていたらその通りになった。結局はいつものドニー刑事同様、軽めに懊悩しつつ武力で鎮圧していくパターンだ。

○今作のアクションは実に素晴らしい。まず跳躍や吹っ飛ぶ動きの勢いの気持ち良さ。カット割りも上手すぎる。終盤は銃撃シーン多めだが、最終決戦は特殊警棒vsバタフライナイフ二刀流。これは燃える。動きとカメラワークのパターンが多くて幸せ。見やすさと迫力を兼ね備えたアクションシーンは古今東西貴重だが、それが全編。感涙。

○最後は無骨な兄貴に代わってニコラス・ツェーが締めて劇終。と思っていたら、その余韻も冷めやらぬ中、エンディングで本作が遺作となったベニー・チャン監督を偲ぶ映像が流れて感情が忙しい。