最初の感想としては「思っていたよりひどくない」。むしろ想像よりも面白かった。
若杉先生の漫画は『デトロイト・メタル・シティ』然り、ギャグ漫画の中では比較的実写化に適しているのかも?変に登場人物がツッコミをせず、読者(映画なら視聴者)に委ねているからギャグ描写が寒過ぎず、最低限のリアリティを醸し出しているのか?
突拍子もない設定や言動を、劇中で登場人物たちが本気で動いているからこそ出る説得力なのか?
結構危ういバランスの上に成り立っていて、本作はどちらかと言えばナンセンス寄りではあるものの作品として観れる。
特に山本耕史さんかもしれない。ここ最近の作品で(CMも)、シリアスな笑いを体現しており、彼が出て本気でバカを演じることで作品に厚みが出ているなと。尻を叩いているだけだけど。
意外とラストの世紀末編は続き観てみたい気分になっちゃったので困る。