カミワザ

KAPPEI カッペイのカミワザのレビュー・感想・評価

KAPPEI カッペイ(2022年製作の映画)
3.3
いやぁ、終末の戦士の志しが現代とブレにブレてバカ丸出し。「なんだこれ?」もここまで徹底すると好きになる。

1999年7月に世界が滅亡するという予言を信じ、人類の救世主となるべく厳しい修行を積んだが、活躍の場がないまま平和な東京にたどり着いた「終末の戦士」たち。

本編にちょいちょい挿入される修行シーンがツボで、特に「関係ないが・・・」といいつつ、くだらない事を教える師匠(笑)
キャバクラとかどうでもよい情報ばかりの教えに終末の危機感が全くない。

こんな変な師匠にそそのかされて、純愛に走る「終末の戦士」たち。
それに真面目に応じる上白石萌歌演じるヒロインも、感覚的にはぶっ飛んでいるので、ギャグ映画として釣り合っている。

ただ、バトル物と思わせて、まさかの恋愛メインという作りに、ちょっと消化不良感が否めない。
ラストのワンカットの演出なんか良かっただけにちょっとフリ幅を考えてほしかったな。
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