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サムワン・インサイドのどのネタバレレビュー・内容・結末

サムワン・インサイド(2021年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

序盤の訳がわからないまま殺害されるシーンに衝撃を受け、最後まで熱心に鑑賞したが始めは正直拍子抜けだった。殺害シーンは緊迫感があってよかったが、最終的に犯人がオリバーかと思いきやザックだったのは中盤から予想はしていたが、オチが弱いように感じた。結局この作品の見どころは殺害シーンしかないのかと思ったが、後から解説サイトなどを読み漁って逆差別を描いていると知り目から鱗が落ちた。
最初の3人が殺された時点でなんとなく犯人は下流階層の鬱憤が溜まった学生だと思っていたが、実は金持ちのザックだったというのは、時代の流れによって被差別階級が法などによって保護されることで、かえって富裕層が差別を受けるという構造を表現しているのだと知った時はなるほどと思った。日本ではあまり馴染みの薄い現象かと思うが、アメリカでは逆差別という現象があるのかと勉強になった。
またよく考えてみると、高校で正体不明の殺人鬼に生徒が一人一人殺されていくというのは、日本の作品にもデスゲームなど細かい部分は違うが、似たようなスタイルの作品があるなと思い、こういった正体不明の殺人鬼に一人ずつ殺されていくという作品は意外とどの世界にもあるのだなと思った。
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