ハル

アメリカン・アンダードッグのハルのレビュー・感想・評価

4.0
初のコラボ、鑑賞会シリーズ。
ゆるくやっていきます。

学生から社会人までバスケをやってきて、子供の頃からNBAを見てきた自分からすると、アスリートに対する感慨深い思いと尊敬の念に包まれる作品だった。
アメリカ=四大スポーツというほどスポーツが盛んな国の中でも、とりわけNFLは別格(NFL→NBA→MLB→NHLの順で人気があると言われている)

実話ベース、カートの人生そのものにフォーカスされているのが本作の秀逸なポイント。
後に結婚する二児を抱えるシングルマザーのブレンダやその子供達がみな温かく、カートのご両親は厳しさと優しさで彼に接する。
人に触れ、覚悟を決め成長していく姿に共感が高まっていった。

しかし、当然ながら実力主義の厳しい世界。
ドラフトにかからずマイナーなアリーナフットボールでプレーする苦渋の決断をするが、そこで腐らず結果を出し、NFLのトライアウトへ招集。
これもやはり彼の頑張りを見てくれている人達がいてこそなんだよね。
「諦めたらそこで試合終了ですよ」
数日前に見た『THE FIRST SLAM DUNK』復活上映のワンシーンが蘇る。

結局のところ選手の根底にあるのはプレーするのが好き、面白いっていう気持ちなんだと思う。
プレーで結果を出し、評価されていくカート・ワーナーは純粋にカッコよかった。
そして、なにより一番驚いたのはシーズンMVP&スーパーボウルのMVPにまでなったこと。
ドラフト外からプロ選手として活躍しただけでも偉業なのに、才能と努力、巡り合わせの奇跡だ。
五年前までスーパーの店員だったし、同僚と店の中で練習して商品をひっくり返していたのに…
NFLへの入団時、コーチから告げられる「DestinyはUnderdogに味方するんだ」に心の底から感動。

“心技体”という言葉があるけれど、カート・ワーナーを見ているとそれが沁みてくる。
理不尽なことや自分の怠惰でチャンスを失った過去を後悔し、反省し、前を向く。
成長できたのは人に恵まれたからこそ、ポジディブな循環に胸が高鳴った!
素晴らしきアメリカンドリームストーリーに大いなる刺激を感じ、エンドロールへ。

Special Thanks to〜Rucolaさん〜

〜ちぃちゃんへ〜
ガッツリしたスポーツ作品だったけど、ヒューマン・ドラマの様相も強かったし、楽しめたかな?
不慣れ過ぎて時間を間違えるとこからのスタートでごめん(笑)
配信作品も色々楽しみたいし、のんびりやっていけたら😉
ハル

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