ゆずきよ

猫は逃げたのゆずきよのレビュー・感想・評価

猫は逃げた(2021年製作の映画)
3.0
疲れた時には動物の映画が観たくなる。
つい最近某殺し屋映画風・犬の映画を観たので、本当は猫より犬派なのだけれど猫の映画を選択。
思っていた映画とは違い大人向けでした。

内容としては、離婚寸前の夫婦が、飼い猫の親権を争う中で、それぞれの不倫相手とのいざこざが…という感じ。

夫婦の心が離れていく様が凄くリアル。
ただ離れているだけで、壊れているわけじゃないんだよね。
薄く細くではあるが、猫という一点で繋がっている。
淡々とした日々で、本当に小さな個人的な事件が起き物語は動き出す。

猫は可愛い。
人は醜い。
猫は可愛い。
人は汚い。
猫は可愛い。
人は卑しい。

後半は舞台を観ているかの様だった。
特に最後の四人の掛け合いに関しては、コントかなという様なシュールなやり取りを独特の画角で。
ラストに関しては、少し出来すぎている気がして好きになれなかった。
現実感のある映画なのに、リアルにしては出来過ぎで、ファンタジーだとするなら生活感が漂い過ぎている。

猫は世界を救う。
夫婦の危機も救うし、辛い恋を終わらせたりもする。新しい恋を始めたりもすれば、厳しい仕事を乗り越えさせてもくれる。
そんな訳ないと、信じられない人は、猫に救ってもらう事が出来ない。
ちなみに私は猫アレルギーだし、本当はネズミ好きなのだけれど、
猫は可愛い。
ゆずきよ

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