ナ

雨を告げる漂流団地のナのネタバレレビュー・内容・結末

雨を告げる漂流団地(2022年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

めっっっっっっっちゃ好き。
うわーーーーーっっっっっめっちゃ好き!!!
私はこれを「過去との決別の話」と捉えました。未来に向かうためのポジティブな意味での「決別」。記憶や思い出からの決別。直喩と隠喩のごちゃまぜ具合が気持ち良かった。

冒頭の団地の時間経過の表現で泣きそうになった。後半ずっと泣いてた。マスクの中で涙が洪水起こしててこっちが漂流するかと思った。

小学6年生の夏が舞台なのが好き。小6って大人が思ってるほど子供じゃないし今まで生きた人生で構築した12年分の思想をしっかり持ってるし未来についても考えてるよ。っていうのを小6のころからずっと感じながら生きているので(厨二病が治ってないだけかもしれない)これを大好きな「アニメ映画」という形で浴びられて興奮した。

私は成長の過程で人は過去(の記憶)を手放すことや過去を過去にすることを迫られてるのだと思っていて、だから私は私が持つ記憶すべてが愛おしいし記録しておきたい(Filmarksやってるのもいつか過去になる今の記憶への執着)のですが、そんな記憶や過去について「無理に手放さなくてもいいんだよ。でも両手いっぱいに過去を抱えていたら未来を拾えないから少しだけ離して、ここに置いていって、時々思い出して」って言ってくれてるみたいなこの作品がめちゃくちゃ好きだった。

あとは!!!女性声優がやる少年!!!!!!!
女性声優がやる少年からしか得られない栄養素が!!!!!この世には!!!あるんだよ!!!!!!!!!!!!!!!
ナ