ぺー

雨を告げる漂流団地のぺーのネタバレレビュー・内容・結末

雨を告げる漂流団地(2022年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

映画 雨を告げる漂流団地(2022)日本/120分
監督 石田祐康
脚本 森ハヤシ 石田祐康
音楽 阿部海太郎
声優 田村睦心 瀬戸麻沙美 村瀬歩
   山下大輝 小林由美子 水瀬いのり
   花澤香菜

監督&キャストによる舞台挨拶付きの完成披露試写会に招待され、前期授業終了&テスト終わり一足先に鑑賞しました。スタジオコロリドの最新作です。監督のリアル石田祐康、声優のリアル田村睦心、リアル瀬戸麻沙美、リアル村瀬歩が舞台に登壇した時思わず感動してしまった。コミカルな会話をする司会者と上映後のトークを楽しんでいました。入場特典にブタ麺がついてきて世界観をリスペクトしてましたね。続いては本作の内容です。

なるほどそうきたかと、団地が海上を漂流するアイデア、めちゃくちゃ好みでした。どうやら監督も2年前、結婚式の準備中にも関わらずこの作品のために団地に一時期住んで自ら体験していたとか。小学生最後の夏を存分に味わいたい青春の瑞々しさと、まだ子供だからこその悲しみと後悔と切り捨てる勇気、思い出に残ってる建物ほど思い入れがあり様々な物語が巻き起こっていく。そんな覚悟を決めた航祐と、覚悟を決めるのに捨てるという決断をあやふやさせ自らの感情をぐちゃぐちゃにしてしまう夏芽。ラストは出会った幼なじみの2人だから成長できた証。「大丈夫」の言葉って不思議と勇気が出てくるよね。
好奇心旺盛な時期だからこそこんなに勇敢に立ち向かえるのは凄いとは思いますが現実離れした身体能力を保った子供たちが当たって怪我して波にぶっかけられるのは本当に凄いなと思いました。特にサバイバルシーンの数々は憧れますね。
そしてまだ純粋な子供たちなだけあってか空気読めない子もいれば意地悪な子もいる、諦めの悪い奴も兄貴のような奴もいる。
あとのっぽ君に関してですが、後半の遊園地もそうですし、建物の擬人化が印象に残りました。建物にも人間と同じで喜怒哀楽の感情があること、例えそうではなくても我々の人生を隅々まで見守ってる状態が心優しかったです。
あと若干ホラーよりな絶望感もあり夏にはちょうど良かったです。

過去を切り捨てる勇気、果たして自分にはあるのでしょうか......?本作を観てる途中にそうやって自分自身に問いかけることもあるかもしれません。

海上で漂流する団地でクラスメイトだけで寝泊まりしながらサバイバル、良いやん

それともう1つ。おそらくですが作画ミス発見しました。それはプール施設の食料を探して夏芽が怪我して包帯するシーンの後。転んで倒れているアングルがあるのですが包帯されていませんでした。
ぺー

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