このレビューはネタバレを含みます
主人公とヒロイン2人の思い出の団地が謎の世界を漂流していく話。
楽しい漂流冒険生活は序盤で即終わって、ギスギスな喧嘩と、ヒロインの痛々しい生傷が増える描写で胃が痛いシーンばかりなので、思っていた映画と違うところはある。
なんで団地が漂流したの?とか
のっぽくんはなんなの?とか
海の底の黒いのはどういうこと?とかのファンタジー要素は全部想像におまかせで終わるので、フレーバー的要素に収まってしまっているのはもったいない。
7人も仲間がいてみんな被害者で終わるのも持て余している感がある。
この映画のキモは漂流部分よりも主人公航祐の思春期ならではの素直になれなさと、ヒロイン夏芽ちゃんの孤独が解消されていく心境の変化を追うところにあるので、ここにハマれればジュブナイルラブストーリーとして凄く楽しめるはず。
個人的にはコロリドの超絶かわいい美麗作画が堪能できただけで満足。