よんぴる

雨を告げる漂流団地のよんぴるのレビュー・感想・評価

雨を告げる漂流団地(2022年製作の映画)
3.0
「ペンギン・ハイウェイ」がなかなか良かったので、似たような「ひと夏の思い出」のジュブナイル映画が観たくなり鑑賞。

取り壊しされる団地に忍び込んだ小学生の男女が、大雨が降ったことをキッカケに気がつくと、団地一棟が海で漂流されることになり…

ひと夏の特異な経験を経て、主人公たちの喪失からの立ち直りと成長を描きたかったと思いますが、設定の突飛感が高いのと、登場人物たちが強キャラ過ぎて、感情移入が難しいです。

しかしながら、団地、プール、デパート、遊園地と今は無くなってしまった思い出の場所がこれでもかと出て来て、昭和世代の私にとってはとても郷愁を誘います。

小学生の頃、近所の団地の友人宅に入り浸り、当時買ってもらえなかったファミコンをやったことを思い出しました。あの頃は子供がたくさんいたので、そこの団地に行けば、遊び相手に事欠きませんでした。

そんな団地暮らしの近所との距離が近い感じが、良く表現されていると思います。

大人になると誰しも感じる、あの時遊んだ思い出の場所はどうなった?と心の琴線に触れてくる作品です。
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