よし

雨を告げる漂流団地のよしのネタバレレビュー・内容・結末

雨を告げる漂流団地(2022年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

一つ一つのシーンは作画に躍動感があって良い。でも主人公たちがピンチになる→どうにか切り抜ける、の繰り返しで緩急が無い。なので、全体を通してみると心に残るシーンが無い。ヒロインの思考も堂々巡りで結局同じことを何度も言ってるだけだし。

テレビアニメで1話ごとに区切られていたらこういう作りでも良いかもしれないけど、映画で一気に見せるのであればパニックシーンは幾つか削って、背の高い少年やあの場所の秘密を少年自体に明かさせるのではなくて、主人公たちがその謎の解いていく場面を作ったほうが良かった。そのほうが主人公たちの絆も深まるし、観客の共感も得やすいだろうと思いました。

失敗を活かして次から工夫する描写なんかは子供の成長を感じて関心したところもあるけど、考えれば考えるほど7人も子供が要らなくて、主人公、ヒロイン、謎の少年の3人だけで話を作ったほうが良かったんじゃないかと思えてしまう。

同監督作品の『ペンギン・ハイウェイ』は子供が主役だけど内容は大人向けだったので、同じものを期待して観に行くと、ちょっと考えてたのと違ったな、となってしまいました。
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