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雨を告げる漂流団地のSORAのネタバレレビュー・内容・結末

雨を告げる漂流団地(2022年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

団地とか、荒廃した建物への愛がすごい。
ただ、フラストレーションがたまる映画ですね。
物凄く大人びた小学六年生にみえるけど、子供ってこんなもんなんかな?

もの、人が落ちるシーンがすごく多く感じた。
冒頭スマホが落ちることで物語がはじまり、なつめが落ちることで漂流が始まり。
樹里ちゃんが落ちて団地から脱出。最後はカメラが落ちかけて終結。
うむ。どういう意味だろう。

通ってる小学校も結構老朽化が進んでるところを見ると、人口が急激に増加したあと、どんどん衰退していく街なんだなぁっとわかる。作り込み細かい。
母親の前で、まるで親のように振る舞うなつめ。よそよそしいのは、長らく離れて暮らしてたからなのかな?
両親が離婚後、なつめはこうすけのおじいちゃん(安じい)のところに預けられたみたいだが、なつめとこうすけの母親同士はどういう関係?友達?
親同然の安じいが心臓病?で入院。なつめが落ち込みすぎないように、お前は家族じゃないを優しさから主張するこうすけと、その発言に傷つくなつめ。二人の喧嘩のせいで死に目に会えなかったことに責任を感じて、こうすけを避け始めたなつめに、歩み寄ろうとするがうまく行かず憤りを感じるこうすけ。誕生日プレゼントに渡すはずだったカメラを未だ渡せずにいるのは、すれ違いの証かな?

この世界では、無機物はその役目を終えたら長い航海のあと島にたどり着き天国的なところにたどり着くのかな?
のっぽくんはナツメが心配だったから、その役目を終えてからもずっと現世界に留まってたのかもな。なつめとこうすけが笑顔で笑い会えるまでのっぽくん自身が子供達とはなれる覚悟ができず、ずっとさまよってたの?
団地に自分を置き換えている?依存しすぎてる?なつめは、漂流世界でいろんなものと心通わせて建物を引き寄せてたのかもな。
漂流中に出会う楢原のプールでも、デパートでもどこか人の気配を感じるのは無機物の精?(のっぽくんみたいな)が存在してるから?

じゅりとれいなが、お揃いの黄色いヘアピンつけてるの可愛い。
れいなちゃんは、親と関われる機会が遊園地へのお出かけしかなかったのかな?お金持ちのキャラあるあるで母親が後妻で、お父さんとは偶にしか会えず、コミュケーションの取り方わからんたいぷ?
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