並木

雨を告げる漂流団地の並木のネタバレレビュー・内容・結末

雨を告げる漂流団地(2022年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

団地ごと漂流したから解決目指してみんなで冒険!って感じのわくわく冒険譚じゃなくて、怪我もして喧嘩もしたけど生きて帰るために本気で悩んでっていう必死のサバイバルストーリーで面白かった。

子供らしくじゃれ合ったりはしゃいだりする明るい場面だけじゃなくて暗いシーンも多く、怪我をするシーンが結構リアルでこっちまで痛くなる気持ちだった。
キャラクターたちの心理描写も細かくて、感化されては泣きまくってしまった。

特に印象に残ってるシーンは、落とした無線機を取ろうとしたジュリの足場が崩れて、海に落ちなかったものの大怪我をしてしまうシーン。それまでレイナと一緒に行動していたジュリの大怪我に冷静を欠くレイナの様子からも、ジュリがレイナの心の支えになっていて、二人の絆を垣間見れる痛々しくも良いシーンだと感じた。目覚めたあとのジュリの行動もナイスすぎてさすが親友だなと思った。

作画も素晴らしいしテンポもいいし感動するしでとても面白い作品でした!
並木

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