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聖闘士星矢 The Beginningのrecoのレビュー・感想・評価

聖闘士星矢 The Beginning(2023年製作の映画)
3.9
面白い映画度★★★★★
笑える映画度★★☆☆☆
深い映画度 ★☆☆☆☆
泣ける映画度★☆☆☆☆
良い映画度 ★★★☆☆

原作知らない人なら楽しめる映画

多方面で酷評されてる本作ですが
フラットな状態で観賞出来れば、それなりに面白い映画だと思いました。
ちなみに当方、聖闘士星矢は少年ジャンプ、
単行本(ポセイドン編辺りまで)、アニメ(ライブ、配信2回ポセイドン編)までは見て来た、まぁまぁな聖闘士星矢好きです。

今回は今までと違った、原作と本作をポイント別に分けながら評価してみようと思います。

設定
・原作
ギリシャ神話を元にした「小宇宙」と呼ばれる特殊能力を持った人間が聖闘士となり、様々な必殺技を使いながら戦う事が出来る。
「聖衣」クロスと呼ばれる鎧を切ると色々とパワーアップする事が出来る。
星矢とその仲間達が理不尽な理由でアテナ(沙織さん)の為に、悪魔に魂を売った階級が上の聖闘士との争い。
人が死んでも問題ない世界。
・本作
原作と違う部分。
聖闘士じゃない人間はパワースーツ的な物を身に付けると強くなれる。
聖衣は着用以外にも利用出来る。
近代的な兵器や武器が簡単に使用出来る世界。
仲間は登場しないものの、姉やちょっと恋心を抱いてしまったアテナ(シエナ)の為に星矢が戦う。

ストーリー
・原作
数話目から設定が崩壊し、
気持ち=小宇宙の強さが大事で、瀕死状態になっても、相手が数十倍以上格上の設定の敵だとしても勝つ事が出来るうえに、星矢以外の仲間は信者的な理由でアテナの為に戦うストーリー。
・本作
原作よりは戦う理由が明確。
人間模様の描き方は本作の方が深い。

キャスティング
・原作星矢
まぁそこそこイケメンな感じ
・本作星矢
原作以上。

・原作アテナ
品の良い身勝手な美女
・本作アテナ
そこそこ品の良い身勝手な美女

・原作マリン
めっちゃスパルタで実は美人なシルバー聖闘士
・本作マリン
同上。多分美人なはず


・原作フェニックス
ラスボン感ありめっちゃ格好良い
・本作フェニックス
原作よりはキャラ的に物足りない
ここが原作好きには不評なポイント
ただ歩き方や羽が落ちる演出などは胸熱

戦い方(アクション)
・原作
必殺技の名前を発しながら光線的なモノが飛び出す攻撃が多い。

本作
スピード感溢れるCG上手く使いかなり見応えあり。ただカンフーっぽいのが微妙。

まぁこんな感じです。
そしてここからめっちゃくちゃ原作をディスるので原作好きな方は読まない方が良いかもです(笑)

まず聖闘士星矢の事をドラゴンボールやキャプテン翼、キン肉マン、シティーハンターと一緒に神格化したがる方が多いのですが、大人になって読んだり、見たりするとかなり酷いストーリー展開な事に気付かされます。
ドラゴンボールなら仙豆とかあるので、すぐ回復出来る事とか分かりますが、聖闘士星矢は気持ちだけで瀕死状態から復活する事が出来、その対戦相手が圧倒的に強くても気持ちだけで勝つ事が出来るのです。
本当にヤバいです。
確かに子供心に聖闘士星矢を見てた時はクロスやフィギュア等のお陰で面白い漫画だと思っていましたが、よくよく考えると微妙な漫画です。
それを踏まえると今作の聖闘士星矢は結構面白い作品に思えます!

最終的に何が言いたいのかと言うと
原作が微妙な作品の実写化に対して
酷評する事自体が愚問だと言う事です。

観賞もしないで批評してる方。
フラットな状態で是非一度観賞されみたらいかがでしょうか?
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