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聖闘士星矢 The BeginningのMCらんたのレビュー・感想・評価

聖闘士星矢 The Beginning(2023年製作の映画)
2.0
ハリウッド規模ではかなり厳しいだろう予算で、格闘バトルの味付け&過不足ない美術設定でまとめたところとか、ゾロのバズりすら前の時点の真剣佑を世界で通じると信じて撮ってるとことか、愛嬌もぜんぜんある映画だと思うけど、やっぱ自分はダメだなぁ面白がれなかった。
例えば個の物語の象徴っぽくなりがちなアメコミヒーローなら、原作初期のオリジンに本質が宿ると思うけど、日本の漫画の物語構造ってそうなってないじゃん?馬鹿正直に原作1巻から初期の話をやったってそれ「聖闘士星矢」の面白さ素晴らさの部分にまったく辿り着かないじゃん。
「聖闘士星矢」を頭からフェニックス一輝と闘うところまで忠実にやったって、それ"「聖闘士星矢」を忠実に映像化した"には、ならねえんじゃないかなぁ。じゃあどうしろって言われると、正直なんも言えない困難な話だけど・・・
漫画の実写化の度に思うんだけど、どうすれば良いんだろうな。"原作のストーリーまたは章毎に全部解体して、一本の映画のシナリオにまとめる"あたりになると思うけど、まぁ困難だろうしなぁ。

正直、細かいところを全部抜きにして1にも2にも聖衣がカッコよくないのがなぁ。"有名なアニメ版の聖衣は色だけテーマカラーとして取り入れて、金属質な原作版を横目に、実際の古代甲冑っぽく"はかなり自分も好きな解釈なんだけど、ヘルメットのシルエットが大きすぎて不格好に見える。
あと正直自分は、"マーク・ダカスコスだから説明不要で強い"みたいなノリはかなり嫌い寄りの好きじゃない。人間以上の超人同士のバトルなのに凄いスケールを小さくしてて醒める。
「ひとむかしまえのハリウッドっぽくて良い」って言われてるみたいだけど、それ、単にファムケ・ヤンセンとショーン・ビーンが出てるからだろ!
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