普通に面白かった。とはいえ聖闘士星矢として見るなら苦言は多い。じゃあそういうの抜きにして見るなら……というにはあまりにも原作のストーリーや設定に寄ってるので別物扱いは無理かな
アクションシーンは俳優全員が素晴らしい肉体を惜しげもなく披露しつつキレッキレで魅せてくれて文句無し。ストーリーも大作映画の序章としては上手く纏まってると思う
しかしながら要所要所でアツい展開や演出を外してくるのはいただけない
例えば星矢とカシオスとの対決は三度もあり、2敗してからの圧勝という流れはとても良いのに、それならせめて原作通りペガサス流星拳で決着の方がアツいはずだ。ワンパンというのはちょっと……
ペガサス幻想をBGMで流すのがグラード屋敷への突入時というのも微妙に感じる。せめてそこは一輝との決戦にして欲しかった
そして何より肝心の星矢vs一輝は途中までカッコいいが、流星拳と鳳翼天翔の打ち合いはただのビームの撃ち合いになってて迫力に欠ける演出ですごく残念。せめてまだ技名を叫んでいればチープでもアツかったのに
退屈はしないけどアツくはなれない、そんな映画だった。次作あるかどうか分からないけどそこをブラッシュアップしてくれるなら期待したい
