第34回 東京国際映画祭 鑑賞17作目
バディ刑事もの&SF&ホラー&スピリチュアル&わけわかんねぇ!な映画。
ーーー【あらすじ】ーーー
インド南部、ケララ州。
新米とベテランの刑事二人組は、とある凶悪犯ジョイが潜むという山奥の村チュルリに、潜入捜査に向かった。
チュルリに向かうというジープに乗り込む二人だったが、最初は気さくな雰囲気だった相乗り中の村人達が、進むにつれ態度が悪くなり、困惑する。
辿り着いた村は、鬱蒼とした森の中に家がポツポツと存在するような、極限のど田舎で、村人の横柄さ・二面性・不気味さはいや増すばかり。
遂には、夜中に奇妙な音が鳴り響き、更には怪しい光を放つ異形が出現するようになり……。
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不気味、不気味、ひたすら不気味!
ずーーーっと静かなこの物語、実は冒頭にいきなりアニメーションで描かれる奇妙な昔話こそ、話の全てを語っていたという代物でして。率直な感想としては、一体2時間近く何見せられてたんだ???と脳死しそうな、ヘンテコ映画でした。
超常・怪奇現象、自然の魔力、宵闇の恐怖、人間不信。全てはトグロを巻く蛇の如く、森の螺旋の内側へと飲み込まれていきます。
ラストシーンで主人公たちにもたらされた恍惚とした陶酔は、鑑賞する我々もその領域に到達できれば、絶頂できるのかもしれませんね。私はムリでした。なにぶんクセが強すぎて……笑
狂った世界の圧倒的イカれパワーを全身に浴びる、そんな2時間でございました……。