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チュルリのsonozyのレビュー・感想・評価

チュルリ(2021年製作の映画)
3.5
インドの『ジャッリカットゥ 牛の怒り』のリジョー・ジョーズ・ペッリシェーリ監督作。

インド南部、ケララ州。ジョイ(Mayiladumparambil Joy)という指名手配犯の男が潜んでいるという山奥のチュルリ村に向かう二人の潜入警官の不思議体験を描くミステリーホラー。

オープニングは、ペルマダンという悪霊を捕らえるため森に入った修道士の伝説/民話のアニメーション。

チュルリ村に向かう二人の潜入警官は、ベテランのアントニーと気の弱そうな新人シャジヴァン(いずれも偽名)。
バスの終点に停まっていたジープの運転手に、チュルリ村でゴムの樹の穴を掘る作業に行くと嘘をつく。依頼人と見られるサンカンという男は数日 村にいないと聞くが、村人たちと悪路を更に山奥へ向かう。

アントニーはフレンドリーに話し続け乗客も笑顔だったが、壊れそうな橋を過ぎた後、運転手も乗客も突然、悪態をつく態度に豹変。
二人はフィリップという男が営む居酒屋へ入るが、フィリップも村人も気性が荒く、客たちは酒を浴びるように飲んでいる。(ここのビジュアルはフィリップと村人たち)

サンカンが戻るまで、その居酒屋に住み込みで手伝いながら、ジョイ(顔も知らない)を探そうとする二人だが、次第にこの村の不気味なあれこれに巻き込まれていく・・・

後半に向けて不気味さとわけわからん感が増幅していき、ラストは可笑しみも含みつつのSF的展開へ。
“カオスの匠(Master of Chaos)”と呼ばれているという監督ならではの作風でした。
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