昨日の一本。
胃もたれすら起こしうるアクションの洪水が押し寄せる。タイラー・レイク1の流れをくむ長回し風ワンカット術も大幅に伸びて刑務所、カースタント、列車と地続きになりながら敵に対処していく。
前回はダメージを負いながら敵を一人、また一人とテイクダウンする（ジョン・ウィックのような）スマートCQCの華麗なるスタントが魅力の一作であったが本作のタイラーはワンマンアーミーというより軍神だ。救出対象さえいなければ皆殺し必死のクレイトスさん（ゴッド・オブ・ウォーの）になっている。軽機関銃を貨物列車の上で腰だめフルオートしてヘリを撃墜するのは最早人の域を超えている。
敵の拠点を単騎グレポン強襲するような人ではなく着実に雷神化しつつあるタイラーをばっちり楽しめる一作だが、前作のような一人ならではのハラハラプレイを楽しみにしていた僕は複雑な思いがある一本であった。
