人気原作が映画化された時にファンは作品がイメージと違っていないかを心配する。これまでどれほどの作品がこの期待に応えられずにファンを失望させてきたのだろう？まして世界中にファンを持つスーパーマリオブラザーズの場合のそれは想像を絶する。しかし、安心してほしい。作品は見事に期待に応えた。元々はファミコンの横スクロールのゲーム。プレイしている時に想像していた世界が目の前に広がっていてワクワクが止まらなかった。キャラクターデザインはゲームのデザインを突き詰めたもので文句の付け所が無い。マリオ、ルイージ、ピーチ姫、ドンキーコングら主要キャラクターの性格づけもイメージ通りだ。クッパのユーモアのある悪役ぶりも良い。キノコ王国のユニークで美しい風景。ゲームのギミックの再現も楽しい。3DCGアニメーションの特性を活かしたダイナミックな空間表現の中、自在に動くキャラクターを見る時の感覚はまさにマリオをプレイする時の爽快感。そしてお馴染みの音楽、効果音。原作をリスペクトしてファンが期待するものをしっかりと表現してくれた製作者達に敬意を表したい。マリオを愛する全ての人にオススメ。
