ケチャこKechaco

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーのケチャこKechacoのネタバレレビュー・内容・結末

4.9

このレビューはネタバレを含みます

スタッフさん達のマリオへの愛がめちゃくちゃこもった映画。
マリオを知ってる人から最初から最後までテンションの上がる展開や小ネタの連続で、いい意味でマリオのテーマパークを体感してる気分だった!
海外で作られるファミリーアニメとしてはストーリー自体は気を衒っていないんだけど、そこがまたマリオという作品の魅力を最大限アップさせるために潔い引き算をしてる感じというか。
宮本茂さんはインタビューで、故横井軍平氏の言葉「任天堂のアクションゲームの基本は、プレイしている様を見ている最中『俺に代われ!』と思いたくなるアクション」と触れていたんだけど、この映画だと序盤のブルックリンのパルクールを始め各シーンのアクションにその精神がよく現れていて、動きや演出も視覚的に気持ちよくてテンションが上がる。
登場人物の解釈もそれぞれ魅力的で、頼りないところもあるけれど勇敢で弟想いなマリオ、怖がりだけど彼もまた兄のマリオが好きなんだろうな……と伝わってくるルイージとか。
プリンセス(この言い方好き)ピーチも強くて凛々しくてかっこよくて、でもマリオがお手並み拝見ステージをクリアできるようになるまで一日中見ててあげたり、最後のパックンにやられてもフォローしてあげたり、優しさも感じられてめちゃ好きだったし、レインボーロードでマリオとドンキーやジャングル王国の兵士たちがやられた時に、避難指示を伝えるために即座に国に戻るのが有能だなと思ったりした。
喧嘩するけど共闘する時なんだかんだ息ぴったりなマリオとドンキーも好き!この映画の二人の関係の解釈好き。
あとピーチ姫と結婚したがるくだりがチャーミングなクッパだけど、本人に断られた瞬間即座に悪役モードになるの好き。
繊細にピアノを演奏するクッパ、ギャップ萌えを感じてキュンとしたけどピーチへの愛の歌は頭悪い歌詞で最高だった。あれ見ると確かに歌が歌える実力派の声優さん用意する必要があるな……とも思った。
冒険してる関キノピオめちゃくちゃ楽しいキャラだったからもっと活躍を見てたかった。。。
ブルックリンでのクッパとの最終決戦で、クッパに色々言われて心折れそうになってたマリオが、自分たちが作ったCMがTVで流れるのを見て再び奮起するのがアツイ。
その後の最終決戦でマリオ兄弟が同時にスターを取ってクッパを倒すのよかったねぇ……

でもって猫マリオかわいいな!
SDK好きな自分からしたらディディーとディクシーもちゃっかり出てたのふふってなった。
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