リッジスカイウォーカー

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーのリッジスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

5.0
友達と散々文句言いながら、時には協力的に、時には邪魔をしあう。

これが僕の初めてのマリオブラザーズ。


ドンキーコングはハンマーを取って、樽を破壊するのが面白かった。


そしてスーパーマリオブラザーズはどれくらいやり込んだかわからない。


あの小学校低学年の原体験。

僕の心や性格はマリオやドンキーコング他、任天堂の様々なゲームで形成されていったと言っても過言ではないほどです。


だからこそ、マリオの映画を作ると言った宮本さんの発言から待ちに待ちました。
でも映像になっても面白いかどうかはわからない。
期待と不安は入り混じっていました。


ようやっと予告が流れてビジュアルを観た時、瞬間的に「これは俺が観たいマリオだ!」って思ったんですよね。

THE FIRST SLAM DUNKでも同じ印象を持ちました。
映画はまず、観たい画があるかどうかが自分の中では重要(約2時間ずっと見続けなきゃいけないし)。

あのマリオブラザーズから様々なシリーズ作品をずっとやってきたマリオのさらなる進化が今回の映画で見られるはず!
そういう謎の確信を持って映画館へ。


本編が始まる前にIt’s you marioというCMが流れまして、これに既にやられてしまいました。
もう本当に泣きそうになっちゃって🥹

まだ始まってもいないのに泣いちゃいそうで必死に堪えました。

マリオはたくさんの笑顔と困難に立ち向かう気持ち、そしてやりきったという達成感の醸成を、多くの人に分け与えてきたんだなぁって…。

もうジーンときて仕方がなかったです。
Youtubeで観れるので良かったらぜひ観てください。
https://youtu.be/5uHNQxVamoM


さていよいよ本編。
nintendoのロゴがドットマリオと共に紹介されるのが新鮮。
映画館でドット絵が出ると、なんか感動しちゃうんですよね。

始まってすぐ思ったのは、ちゃんとストーリーがある!キャラ設定がしっかりしてる!!というところです。ココは全く期待してなかった(映像のみで勝負だと思ってた)ので良い意味で安心しました。

マリオとルイージは配管工の仕事をしていて、スーパーマリオブラザーズという社名で独立したところ。この設定はうまい。ちゃんと初代マリオを踏襲してる。

初仕事はうまくいかず、家族(いやぁココが初出しポイントでビックリシーンです。家族がいっぱいいますw そしてハリウッド映画によくある食事シーンが展開されますww)にも認めてもらえない。

レッキングクルーのブラッキー(スパイクという世界共通の名前に変更)が出てきたり、お店の名前がPunch-outだったり、店にはドンキーコングのアーケード筐体が置いてあったりと、任天堂ファンには堪らないニンマリポイントが多数。

マリオがパルテナの鏡を遊んでるのはシュールだったwww


パンフを読んだら、レディ・プレイヤー1のように他にもこういったイースターエッグは多数あるみたいです。
繰り返し視聴が楽しみ😁

一連の日常シーンでしっかりとマリオの夢やルイージという弟の大切さ、兄弟の絆があるということを観客に印象づけてくれます。

初仕事へと向かう道中は、マリオらしい横スクロールアクションが展開。
ギミックが盛り盛りで、1回で全てを堪能しきる感じではない。
動きの一つ一つが細やかで観ていて楽しい。
ルイージのためにドアを開けるとか。

そこからお馴染みの土管を通ってキノコ王国へ。
マリオがどうやってキノコ王国へ来たのかがわかる流れとなっていて、自然とファンタジーの世界へ繋いでいて導入はバッチリ。

USJのマリオゾーンに行く時の演出に近かったです。

ルイージとはそこで離れ離れになり、ルイージ・マンションに寄せた演出にほくそ笑みが止まらん。

キノコ王国で、マリオお馴染みのギミックがたくさん出てきます。マリオはそれを全く知らない設定なので、土管ワープのどこに繋がってるのかわからないところや、エレベータに素で驚くところがいい。(こっちは仕掛けを分かっているのでとても笑える😆)

キノピオのおせっかいさもしっかりと出していたし(この若干のウザさよw)、ピーチは勇敢になっていて好感しかない。
意味付けの難しいピーチ姫を助けに行く設定よりも、はぐれた弟を助け出したいというシンプルな理由に共感できる。

普通の人間であるマリオがクッパにどう立ち向かうのか。訓練というテイで作られたゲームでお馴染みのステージをクリアするというのが絶妙。
そのためにスーパーキノコが出てくるのも不自然さがない。

この自然に受け入れられるようにするプロセスは、宮本さんが非常にこだわったところのようです。

マリオがキノコ🍄嫌いっていう設定は初めて出てきたのではなかろうか?

嫌いでも無理矢理何回もスーパーキノコを食べ、成長していく過程が良い。
なんとしても弟を助けに行くという覚悟が伝わってきます。


クッパ軍団と戦うために、コングたちに助けを求めに行く。
コングとマリオのバトルは、正にゲームのドンキーコング、スマブラを彷彿させる。
残念ながら自分は64からのドンキーコングはほぼやっていないのであんまり思い入れはないのだけど、USJに追加予定のドンキーコングエリアはこんな感じになるのかもしれない!とワクワクが止まらなかった。


そしていよいよクッパ軍団と戦うために再度キノコ王国へ向かうのに乗り込むのは、マリオカートのあのカートやあのバイク!!

タイヤ、ボディ、グライダーの組み合わせを選ぶUIはゲームそのまま。
カーチェイスシーンも完全にマリオカート。
むちゃくちゃ楽しいぞ!!
レインボーロードを映画のシーンとして組み込んできて興奮しっぱなしでした!

その後キノコ王国で展開されるギミックを使ったアクションシーンのあれやこれやも楽しい。
マリオだからこそが詰まってる!!
タヌキマリオ出てきたのもファンには涙モノではないでしょうか。

ラストはクッパ城かと思ったけど、映画の設定を活かすなら、まぁこれしかないか。

スター⭐️を取った無敵の演出がスーパーサイヤ人みたいだっけどヨシ!!

クッパの倒し方も64を活かしており、コレだよね!!感がして最高。

宮本さんが「映画が観終わって、あー面白かった!!ってなります」って言ってたけど、ホントにその通り。


満足度120%!!


マリオで育ち、やり込んだ僕にとって、こんな素敵な映画はありません!!


何度でも見返したい。



全世界のマリオファン納得のデキ!!
そりゃ世界中でヒットしますわ。



宮本さんのインタビューで、ニンテンドーピクチャーズを立ち上げたし、今後も作っていくと言っていたので、続編も大いに期待できます。
映画のラストもそんな終わり方だったし。
続編作るならぜひクッパ城のあれやこれやのギミックを再現してほしいなぁ。

マリオギャラクシーの世界観でも良さそう。
チコが出てきたので、ロゼッタが登場するとか!
妄想が広がるぅうう。


またマリオだけと言わず、任天堂のIPをどんどん映画化してほしい。

特にゼルダ。
ゼルダをお願いします🙏