ゆかちん

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーのゆかちんのレビュー・感想・評価

3.6
そんなにゲームをしてきたわけでもないし、今はゲーム自体もスマホアプリのを少しするくらいやけど、それでも小学生くらいのときは人並みにスーパーマリオシリーズに触れていた私。
ノリでスーパーマリオシアターの席を取ったら、マリオとルイージがお出迎えしてくれてテンション上がった笑。


映画が始まると、あら不思議。
反射的に子どもに戻りましたw

「ゲームのスーパーマリオを映画にしてください」
に対する答えとして、大正解な作品!

ポリコレとかの流れやメッセージ性云々による下手な設定変更は一切せず、
『私たちの知ってるマリオがそこにいる』というのも、潔くてとても良かった。

あと、イルミネーション制作もあるからか、表情豊かでふわふわの映像がとっても可愛い。マリオのほっぺた触りたくなる笑。


ストーリーとしてはとてもシンプル。
現代問題を反映させた〜とか、問題提起とか、深いメッセージが〜とかはない。
だから、批評家の評価が低いというのともわからんでもなかった。
でも、多分、みんなマリオにそれを求めてないと思う。それよりも「俺たちのマリオ」が観たいと思う。
だから、鑑賞した人の評価がめっちゃ高いのも納得。
何か深みを持たせるために下手に改変されるより、シンプルな話でオリジナルを活かしているのが、とてもよかった。



↓↓↓ネタバレあり↓↓↓


もちろん、映画にするにあたり変更というか、肉付けしたものもあるけど、それが不自然さなくうまく補っていたのもよくやったなぁと。
「マリオたちと不思議な世界との繋がり」と「どうしてクッパと闘うのか」の流れをええ感じにしてて、良い脚本というかストーリーだと思った。

つまり、マリオとルイージの職業や家族。
マリオとルイージがあの世界に生まれ育ったのではなく、一応現実世界に生まれ育ったというふうにして、そこからあの世界に導かれる、と。
こうすることで、より身近に感じられるというか、観てる人も現実からあの世界に導いていく感じにしていた。

てか、マリオって、イタリア系移民やってんな!笑
そういえばあの髭とか、マンマミーヤ!とかイタリア系といえばそうか。

マリオとルイージの関係を最初に描き、マリオが頑張る理由を弟のルイージを助けるためにしたというのも説得力あって良かったな。

あと、ピーチ姫が「すぐさらわれて助けを求めるプリンセス」ではなく、「判断力があり、自分でも勇敢に闘える自立した女性」というところもいいね。
そして、マリオとピーチ姫がすぐ恋愛関係というより、まず友情やバディみたいな関係を築かせたこと。

あと、ピーチ姫は別世界?からキノコ王国に迷い込んでんな。
彼女のオリジンとかは次作以降で語られるのだろうか。
このピーチ姫、性格も良くてカッコよくて好きだな。


そして、最初から最後まで隅々にマリオのゲームの小ネタが詰め込まれていた。
私は全部はわからんかっだけど笑
レッキングクルーとかレポーターの女性とかさすがにわからんw

それでも、
冒頭の配管工の仕事に行くための横スライド?二次元的のゲーム画面のような移動とか(マリオがルイージのために開けた扉をルイージがちゃんと閉めてるのが良かった!)、ピーチ姫の訓練シーンとかウワァってなってワクワクしたよね。

また、キノコで大きくなったり小さくなったり、ファイアーフラワーやネコやタヌキ(特にタヌキのしっぽふるふる飛行)。ドンキーコングにクランキーコング、他にもティディ(やっけ?)とか色々、マリオカートのレインボーロード、お店で聞こえてきた「吹いたら動く」、ノコノコの甲羅、スター…。。
子どもの頃の記憶がパチパチっと弾けてきて、エモエモのエモになりましたわ〜。

音楽もアレンジされながら混ざってたな〜。
他の往年のロックナンバーが流れるのも良かった。マリオが発売された年もキーに選曲してるぽいのを見かけたような。
ELOのミスターブルースカイ好きやから嬉しかった!

字幕で見たんやけど、声がみんなピッタリでよかった。

クリプラのマリオ良かったと思うよ!
レゴもやけど、クリプラの声って、ネアカな善人キャラ似合うねんな笑。
もちろん、凹んだり迷ったりもするけど、根が明るくて真っ直ぐだから信頼できる感じにいい。
ピーチ姫のアニャ・テイラー=ジョイもクールで少しハスキーめなときがまたよかった。
ドンキーコングにセス・ローゲン。
でも、なんといってもジャック・ブラックのクッパ!笑
似合いすぎるwあと、歌もうますぎるw

クッパを単なる悪役ではなく、どこか可愛いげのあるところを作ってたの良かったな。

ルイージ、頼りない弟かと思ったけど、最後の勇敢さは素敵でした。目頭熱くなる!

あの死こそ解放という可愛いキャラは、ゲームでは関西弁という。あの子また出てくるのかな。

あと、ヨッシーは、次回にちゃんと出てくるのかな?
ヨッシー!ていうのかな。


マリオが失敗しても諦めないところがあって。メッセージとしては、そういう諦めないめげない心みたいなのかなぁと思ってたんやけど、
後で、任天堂のマリオの生みの親宮本さんがインタビューで言うてはったのは、ゲームって、クリアするまで失敗を繰り返して、何回死んでも諦めずにクリアを目指すってのがあって。きっとゲームをしている人たちもそのマインドがあるから…みたいなことを。
なるほどなー。。。


マリオが大好きな人たちが、自分たちの大好きなマリオをリスペクトを込めて作ったてのがわかる、愛溢れる作品。

だから、観たあとは自然とニコニコ笑顔になれて、マリオのゲームがある時代に子どもで良かったなと思った作品でした!
ゆかちん

ゆかちん