エイデン

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーのエイデンのレビュー・感想・評価

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ペンギン達が住む氷に覆われた国に、突如として巨大な空飛ぶ城が現れる
その城の主人である大魔王クッパは、凄まじい力でペンギン達を制し、国に隠されていた“スーパースター”を奪取するのだった
一方 ニューヨーク、ブルックリンで配管工を営むマリオとルイージの双子の兄弟は、独立して“スーパーマリオブラザーズ”を名乗り事業を始める
しかし大枚を叩いたCMは笑われ、仕事は上手くいかず、元上司のスパイクや両親ら家族からも認められずにいた
悩むマリオは、偶然にもテレビで地下の排水管が破裂しブルックリンが水浸しになっているというニュースを目にする
これを修理できるのは自分達だけだと考えたマリオは、ルイージと共に現場へと急行
マンホールから地下へと迷い込んだマリオとルイージは、そこで不思議な土管に吸い込まれてしまう
その中は異空間に繋がっており、2人は何処かへと運ばれて行くが、途中 ルイージだけが不気味な場所へと飛ばされる
残されたマリオはやがて巨大なキノコだらけの不思議な世界へ辿り着き、この世界“キノコ王国”の住人キノピオに出会う
事情を話したマリオはキノピオから、ルイージが飛ばされたのは“ダークランド”と呼ばれる危険な場所で、そこを治めるクッパがキノコ王国に迫っていると教えられる
このままではルイージもクッパに捕らえられてしまうと知ったマリオは、キノピオの案内でキノコ王国のプリンセスであるピーチ姫に助けを求めることに
その頃 キノコ王国の“ピーチ城”では、ピーチ姫が迫り来るクッパに対抗するため、“ジャングル王国”の“コング族”と同盟を組むことを決めていた
早速 ジャングル王国へ同盟の打診に向かおうとしていたピーチ姫は、城へと潜り込んだマリオと出会う
事情を聞いたピーチ姫は、マリオを旅に同行させる代わりに腕試しを行うこととし、訓練用のコースを用意
手本として見事なフットワークを見せるピーチ姫だったが、マリオはそうもいかず苦戦する
ピーチ姫から渡された、ダメージを受けるまで身体能力をパワーアップさせる“スーパーキノコ”を手に挑戦を続けたマリオは遂にコースをクリア
ピーチ姫はルイージのため諦めの悪さを見せつけたマリオを認め、キノピオと共に改めてジャングル王国へ大冒険へと繰り出す



任天堂の人気ゲーム『スーパーマリオ』シリーズを映像化したアニメ作品

国産のアニメ映画『スーパーマリオブラザーズ ピーチ姫救出大作戦!』、ハリウッドが製作した実写映画『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』に続く3回目の映像化で、任天堂とイルミネーションの共同製作による3Dアニメーション作品になっている

しっかりとしたストーリーの無い原作の映像化ということもあり、独自のストーリーで展開される
ただそれがやや良くない方向に転がっていた過去作に比べ、自然で原作リスペクトを感じるものになってるのは嬉しい

マリオやルイージ、ピーチ姫、クッパ、ドンキーコングまで、子どもの頃から慣れ親しんだキャラクターが動き回り、冒険や戦いを繰り広げる
アイテムや世界観も出てくるだけでワクワクするものだし、面白いの以前に観ていて童心に帰ったようでとても楽しい

アクションもゲームの軸を動きにしつつパルクールのようなスタイリッシュで爽快感のあるものに進化していて、ここもポイント高い
ストーリー自体のテンポも良く、各キャラクターもコメディリリーフを担いながら前向きなので会話1つまで楽しんで観られる
誰にもなれなかったマリオとルイージが、スーパーマリオ・ブラザーズに成長していくヒーローもののオリジンとしても観られ、勇気を与えられるストーリーになってるのも良い

子ども向けの枠ではあるものの、個人的には観終わった後ももっとこの世界に浸っていたいと思わせてくれるような楽しさが詰まった作品
任天堂側も人気次第で続編製作もやぶさかではないと言ってるので、じゃんじゃん応援していこう
『アベンジャーズ』みたいに任天堂映画増やして『大乱闘スマッシュブラザーズ』映像化しようぜ
エイデン

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