ゆずきよ

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーのゆずきよのレビュー・感想・評価

4.6
我が家が一番お世話になっている会社は、SoftBankでも PanasonicでもAmazonでも無くて、Nintendoかも知れない。
その確固たる主役マリオさんの主演映画。
家族で観ないという選択肢はあるだろうか。
そしてこれまで、自宅にて様々な映画を一緒に観てきた、長男の劇場デビュー作として今作を選んだ。
・人に迷惑をかけない
・鑑賞中に喋らない
・2時間座っていられる
という当たり前の事が言わなくとも出来るって状態にようやく長男が成長してくれたので、本人念願の初映画館。
子供連れも多いと思うし、年間私より劇場鑑賞している中学生の長女も連れて行くから、なんとかなるかなと思いつつ、ポップコーンより沢山の不安を抱えて席に着く。

物語としては…説明する必要は無いか。良い意味で。
マリオのゲームを一度も全くやった事が無いって人の方が少ないと思うしね。
ただゲームでイメージしているピーチ姫が攫われて、マリオが助けに行くって単純な構図では無いとだけ記載しておきます。
以前にも書いたけど、CG技術はここまできてんだね。大画面だとより毛の質感とか布感とかが凄い。
それにしてもマリオってちゃんと配管工としての仕事してたんだ。
横スクロールを彷彿させるカメラアングル、3Dや64やルイージマンションを思い出す演出、そして何より歴代のBGMをアレンジした音楽。
Nintendoが関わっているから原作のリスペクトがあるのは当たり前なんだけど、それにしても原作愛が強くて良い。
レゴやベビーまで登場するとは思わなかったよ。
ドンキーはメインでいるのに、話の都合上ヨッシーの登場が少ないのは気になっていたけれど、ちゃんとサプライズもあったしね。
正史では無いと思うけど、筋が通ってて納得行く話展開だったのも個人的には好きでした。
この映画を最初の一本に選んだのは成功だったと思える正に家族で楽しめるポップコーンムービーだよ。

映画本編の出来の良さもあるし、家族としても思い入れのある作品で、長男がこの先「一番最初に映画館で観た映画は?」と聞かれた時に「マリオブラザーズムービー」と言える事がなんだか嬉しい。
ちなみに私は「踊る大捜査線ザムービー」でした。
やはり人生初の劇場鑑賞って心に残るし、この先の人生で何度か口にする事になる。
その大切な一本に本作を選んで良かった。
長男の成長を喜び、エンドロール 後の笑顔を見てホロリとしたのは、弾けていないポップコーンを奥歯で噛んだからだけでは無い。
追記・映画を観たそのすぐ後にゲームセンターに移動してマリオカートで遊びました。
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