ゆめたろう

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーのゆめたろうのレビュー・感想・評価

3.0
2023年 劇場公開32本目

スーパーマリオのステージ攻略を、スクリーン一杯に縦横無尽にアクションする姿が楽しい。
そして何より90分という短さも○

ただ全体を通してテーマが見出せなく、ゲームの映画化というより「ゲームの映像化」という印象が強く、映画評論家の評価が低いのもとても分かる。

ただ、一連のディズニー作品と比較して「ポリコレ要素を排除したエンタメ作品」という言説は全くの的外れ。
むしろポリコレ要素にかなり配慮していると感じた。

マリオがイタリア系移民であることを明確に表明したり、ピーチ姫が戦闘モードに入る際はパンツルックに衣装を変えたりするのが顕著な例。

そもそもエンタメと政治的妥当性は同居できるものだし、本作を近年の風潮に逆らってポリコレを排除したから偉い!というSNS等で目立つ反応は、作品内で点在しているポリコレ要素をただ汲み取れないだけなのかなと感じた。