七沖

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーの七沖のレビュー・感想・評価

4.2
改めて自己分析してみると、特にマリオに思い入れはなく、超好きなキャラベスト100を訊かれても選外な可能性すらある。
それでも、好きか嫌いかを問われればもちろん好きなキャラで、スーパーマリオブラザーズやマリオカートで遊んだのは楽しい思い出だ。
たぶん思い入れが薄いのは、マリオゲームに対する印象の問題だ。
やり込むゲームというよりは、仲間が集まったときにライトに楽しむゲーム、というイメージがあるせいで、あまり深く思い出に残っていないのだと思う。

じゃあ映画もあんまりだったのかと言うと、これは超面白かった!!
あまりマリオに興味がなくても、キノコ王国でピーチ姫に会いに行く土管の行き来ですぐに世界観に夢中になってしまった。土管で世界観に夢中になれるって、よくよく考えるとすごいことだな…。
要所要所で横スクロールっぽいアクションもあり、これもまた童心に帰って楽しめる。
効果音もゲームで親しんだものが多く、ゲームの世界に入り込む感覚があった。そして、アイテムを取ると大きくなったり衣装チェンジしたりするのが、観ていて純粋に面白かった。
これはゲームの映画化として成功していると思う。

今回ちょっと残念だな…と思ったのが、ルイージの扱いだ。
「ルイージマンション」で臆病なイメージがついている彼だが、今回はマジでチキンすぎる…。
もうゲームでいうところのピーチ姫ポジションで、完全に救出対象だ。
その分、マリオの弟への愛情は伝わってきたが、もう少しガッツのあるルイージだと良かったなぁ。

だが、周囲からナメられまくるポンコツ兄弟が一発かますドラマは、やっぱり問答無用で面白い。
続編もありそうな展開なので、次はぜひルイージの活躍を観てみたい!頑張れルイージ!!
七沖

七沖