ドンキーにボコられるマリオを見ながら年長のお兄さんと思しき子が声を発する。「今のマリオじゃ勝てないね」。
ね、ねんちょうのおにいさん!!!!!!!
明らかに語尾に“フフン”が付いてる。「今のマリオじゃ勝てないね(フフン)」。これ。完全無欠のザ・年長のお兄さん感。最高。明らかにそこがクライマックスでした。
ということで、マリオ。
キッズとお母さんで賑わう日曜日の渋谷の映画館で観たのは正解だった。字幕上映が朝イチくらいしかなくて渋々吹き替えにしたけど、結果としてはこれでよかったかも。食い入るように見てる様がいい。そんなワーキャー声が出ないのは日本人だなーと思いつつも、もっと騒いでもええんやでとも思ったり。
男親が少なかったのは、子どもが友達と一緒に観たいとなるとママ友の中に1組だけお父さんがいるのが変だからなのかなと推測。自分の周りはだいたい母&子どもコンビの2〜3組で1グループという感じだった。単独の親子連れだとお父さんもいたのかな。
はい、ここまで作品への言及なし。だって楽しい以外にないんだもん。
映画としてはもう見事にノーストレス。コンパクトな92分に常にワクワクと安心感のある冒険が詰め込まれていて、たくさんの人が言ってるようにアトラクションのようだった。かといってそれが物足りないわけではなく、「それがマリオのバイブスだよな」と再確認できたよう。感情を揺さぶるような苦境や葛藤なんかいらんのじゃ。
音楽もよかった。ビースティーズやELOなど、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーとかぶる楽曲群は高揚感たっぷり。布袋、a-ha、ボニー・タイラーの曲は日本人におなじみすぎて、狙ってんな感、接待させていただきます感が透けて見えてたけど(笑) 賛否あるみたいだけど、個人的にはマリオのオリジナルスコアで固めなかったのはアリだったと思う。
これだけヒットすれば当然続編もありえるわけで、そうなるとやっぱあのキャラやあのキャラの活躍も見たくなるし、カートだけでなくドクターやペーパー、クッキー、ゴルフ、テニスといったバリエーションにも期待したい。
ということで次回、『マリオのピクロス ザ・ムービー』150分拡大版でお会いしましょう! 見ない!!!