ぶみ

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーのぶみのレビュー・感想・評価

4.0
任天堂のゲーム『スーパーマリオ』シリーズの世界を原作とした、アーロン・ホーヴァス、マイケル・ジェレニック監督によるアメリカ、日本製作のコンピュータアニメーション。
ニューヨークのブルックリンで配管工を営む双子の兄弟マリオとルイージが、謎の土管により別世界にワープし、クッパ軍団と対峙する姿を描く。
ファミコンが登場した当時、小学生だった私にとって、黄色いカセットの『スーパーマリオブラザーズ』は、その世界観や、横スクロールアクション、隠れキャラ等々、それまでのゲームが何だったのかと言えるほどのシステムを備え、今風に言えば、間違いなくゲームチェンジャーだと言えるものであり、親の目を盗んでは、はたまた友達の家に入り浸っては、やりまくっていたのが、つい昨日のことのよう。
ちなみに、比較的、ファミコン本体を買うのが遅かった私が、最初に本体とともに買ったカセットは『スーパーマリオブラザーズ』と『マッハライダー』。
以降、大学時代や社会人になった頃は、ゲームから距離を置いていたものの、子どもができてWiiを購入した時から、ゲーム熱が再燃。
以降、Wii U、Switchと任天堂のハードを所持し、スーパーマリオシリーズもただプレイしてクリアするだけではなく、全てのスターをコンプリートしなければ気が済まない体質に。
そんなスーパーマリオとともに大人になったと言っても過言ではない私にとって、普段アニメを見なくとも、本作品を見逃す手はなく、結果、小ネタ満載のノンストップアクションである本作品は、文句をつけるところなしであり、様々なキャラクターやアイテムを、よくぞ脚本に落とし込んだものだと感心するしかない。
反面、シリーズに詳しくないと、楽しさが半減してしまうのではと、余計な心配をしてしまうくらい。
ここ最近、シリーズの正統派の続編が出ていないので、ゲーム本編の新作も期待したいところであるとともに、マリオがクリス・プラット、ルイージがチャーリー・デイ、ピーチ姫がアニャ・テイラー=ジョイ、クッパがジャック・ブラックとなる字幕版の雰囲気が、どのようなものなのか気になる快作。

時間なんて幻、人生も幻。
ぶみ

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