熊犬

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーの熊犬のレビュー・感想・評価

4.0
【コンテンツのポテンシャルを最大限引き出してる!】

原題 : The Super Mario Bros. Movie

ブルックリンで配管工を営む兄弟マリオ&ルイージは、ある日ブルックリンの地下に隠された土管に吸い込まれ、不思議な世界に飛ばされる。転送中に離れ離れとなってしまった兄弟、マリオはキノコ王国に飛ばされ、ルイージはクッパ軍団に捕らわれ捕虜に。マリオはキノコ王国のピーチ姫に助けを求めるが、キノコ王国はクッパ軍団による襲撃の危機にさらされていた。果たしてマリオは王国のピンチと弟を救うことが出来るのか!?
…な映画。

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評判が高かったのがよくわかる、大人も子供も楽しめる良作!特にマリオと共に育ってきた大人は、作品以上の良さを楽しめる作りの映画だと思う。

僕自身、ゲームとしてのマリオと同級生であり、まさに子供のころからマリオと共に育ってきた世代。初めてやったテレビゲームはファミコンのマリオブラザーズ。それからはリアルタイムで狸になったりカートに乗ったり、合間でゴリラになって樽キヤノンをぶっ放したり。そんな世代にとっては、特に刺さる映画。

関心したのは、ストーリーの作りの上手さ。流れ自体は王道だと思うし、だからこそシンプルに楽しめる作品なんだけど、その中に過去のマリオの要素を巧みに組み込み、ストーリーにとっての必然性を持たせたうえでエンターテインメントとして完成させてる。よくもここまで要素を盛り込んだし、よくもここまで纏めきったもんだ!とても感心した。

何より終盤の超絶アクションはアクションゲームとしてのマリオの良さを全開にした様な出来で、純粋に気持ちよく爽快に観られる。絶妙にかっこよくアレンジされたマリオの音楽と相まって、素晴らしい出来。

■本日のビール『Game On!』
醸造所:Level Beer (アメリカ/オレゴン)
Level Beerのラベルはいつもギリギリを攻めているけど、こいつはど真ん中に「マリオブラザーズ」。初代マリオブラザーズの最初のステージ(1-1)の空気感がそのまま詰まったラベルでとても素敵。
中身は王道なWest Coast系のIPAで、柑橘とパイニーさを楽しむ一本。ゲームの王道に捧げる、スタイルの王道の様なビール。
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