けーはち

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーのけーはちのレビュー・感想・評価

4.1
「ミニオンズ」「ペット」などのIlluminationが日本発の一大タイトルをアニメ化。果たして期待に違わぬ出来。ブルックリンのしがない配管工のイタリア系兄弟が異世界の救世主に!──とファンタジーの王道展開。ヒゲのおじさんの主人公兄弟をはじめキノピオやドンキーコングなどのお馴染みキャラは愛嬌たっぷり。一方ピーチ姫は戦う女で現代的に。俯瞰の横スク〜縦横無尽360°視点に転じるアクションはゲームの進化をなぞり、幾度も死の危険を越えるマリオのガッツは原作プレイ感そのもの。音楽も原曲アレンジ+80年代の懐メロ一匙、古参ファン感涙。キッズ向け90分程のポップコーンムービーながら豪勢に盛り込まれたゲーム作品のネタの数々はマニアがネチネチ噛んでも楽しい。テンポを優先するため溜めはないし兄弟愛・家族愛と話の着地点は平凡で深みがなく批評家ウケは悪そうだが、そんなの関係ねぇと世界規模の身内ネタの楽しさが横溢する究極のファンムービー。