このレビューはネタバレを含みます
レオナルド・ダ・ヴィンチ最後の傑作と言われる「サルバトール・ムンディ/救世主」
長年行方知れずだったこの絵が21世紀初頭、ルイジアナで偶然発見される。
紆余曲折を経て真作、とお墨付きをもらったはいいが、買い手がつかないこの作品、しかし腹に一物おありのご様子の連中がこぞってむらがってきて、、、
はじめは5000円程度で落札されたものが最終的に500億以上の高値で落札されるというとんでもない事態にまず驚き。
レオナルド「自身」の手のものか、レオナルド「工房(弟子)」の物か、で大きく価値が変わり議論される中、「これが正真正銘じゃい!」とお抱え集団に言わせて真作にしようとするアラブの王族の暴挙というかなんと言うかは「力こそパワー」って感じ笑笑
様々な思惑で絵に携わり、落札額を横領する仲介者とかスナック感覚で金額跳ね上げていくオークションとか我々の知らない世界が知れて興味深い。
作品自体ミステリータッチで進行し、絵画のやり取りや交渉などはスパイ映画のような印象を受けるのでそう言った楽しみもある。
と言うかよく真作か確定してないものに500億も払えるなってか払えないのに買うなよとか思ってしまった笑
まあ一般的なヲタク(自分含む)もそんな感じだからどこの世界も一緒だなーとは思ったけど。