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弟とアンドロイドと僕のkupaのレビュー・感想・評価

弟とアンドロイドと僕(2020年製作の映画)
2.6
歪な家族関係が原因で自己の実存に確信が持てなくなったトヨエツ演じる天才ロボット工学者が、自分そっくりのアンドロイドを開発する自分探しスリラー。彼につきまとうゲスな義弟で安藤政信。

プロット自体は面白そうなのだけど、阪本順治監督は主人公の苦しみを追体験させようとしたのか、雨曇りの重く沈鬱な画面が延々と続く。

思わせぶりなセリフが多く初見ではなかなか難解で、正直なところ何度か意識が飛んでいた……

人付き合いが苦手で、大学での授業も一方的に板書するだけ。母親が残した古い洋館に引きこもり、1人研究に没頭する。茫洋とした表情から何を考えているか分からない……

掴みどころのない難役だが、存在感のある人物像を描いてみせるトヨエツの演技力に改めて感嘆。
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