半兵衛

午前2時の勇気の半兵衛のレビュー・感想・評価

午前2時の勇気(1945年製作の映画)
1.8
霧の夜をイメージしたオープニングクレジットの映像や冒頭の主人公がさ迷う夜の街の風情ある映像で少し期待したが、結局最後までボルテージが上がらないまま鑑賞してしまった。記憶喪失になった男が自分にかかった殺人容疑の疑いを晴らすため行動するという物語なのに記憶喪失の部分が全く生かされない(記憶喪失になった主人公が物などを見て自分の記憶を少しずつ取り戻すという描写も皆無だし、主人公が記憶を取り戻すシーンも唐突)し、コメディ要素が多過ぎて推理パートが停滞するという物語構成が見ていて少し苛立つ。事件と関わった記者が上司に事件の報告をするも信用されないというお笑い要素が何回も使われるのはさすがに…。

そして肝心の殺人事件もかなり粗い作りになっていて、コメディドラマが分散されたこともプラスして印象に残らないという最悪な事態に。

ヒロインのアン・ラザフォードはTVタレントみたいな女優なので個人的には好きになれないが、そんなにボディを強調していない服でもわかる巨乳には少し興奮してしまった。
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