走る映画。
登場人物が走ると映画にドライブがかかる。
僕の大好きなポールトーマスアンダーソンが帰ってきた。
『ブギー・ナイツ』、
『マグノリア』のような欠点は有るけれど魅力のある登場人物の映画。
『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』、『ザ・マスター』、『ファントム・スレッド』等も欠かさず観て来たけれど、こういうのが観たかった。
今は亡きフィリップ・シーモア・ホフマンが『ブギー・ナイツ』の中で「僕はバカだ、バカだ」と告白したことを後悔するシーンは、いつまでも忘れることが出来ない。
気詰まりな告白をしたことがあれば、気持ちがわかるだろう。
そのフィリップ・シーモア・ホフマンのご子息、クーパー・ホフマンが主演。レオナルド・ディカプリオの話し方に少し似てる気がした。
もう一人の主演がロックバンド、ハイム(HAIM)のアラナ・ハイム。
二人ともちょっとダサくて、イケてないけど、そこが良い。
『タクシー・ドライバー』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『バッド・チューニング』等を観ている間、思い出した。
デヴィッド・ボウイ、トッド・ラングレン、ニーナ・シモン、ドアーズ等が劇場で大音量で聴けて良かった。
トム・ウェイツやショーン・ペンもスクリーンで見れて満足。