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リコリス・ピザのよんぴるのレビュー・感想・評価

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)
3.0
最近は「ゼア・ウィルビー・ブラッド」や「ザ・マスター」など、ダークで重厚な作品が多かったですが、ポール・トーマス・アンダーソンが久しぶりに青春映画を撮ったとのこと、またアカデミー作品賞ノミネートで気になり、迷わず劇場鑑賞。

1970年代のロサンゼルス、15歳の子役上がりの俳優の高校生ゲイリーと25歳で何に対しても冷めているアラナの歳の差恋愛青春物語…がベースですが、そこはPTA作品。当時のベトナム戦争やエンターテイメント業界などの時代背景を絡めて、翻弄される2人を濃密に描きます。

話の設定的に「パンチドランク・ラブ」に似ていますね。そこに「ブギーナイツ」の時代背景とキラキラ感が合わさった感じです。

ふたりが付かず離れず、キスすらせず、正直イライラします。
エンストしたトラックをバックで坂道を激走するシーンで緊張感が最高潮に高まり、これでようやく結ばれるかと思いきや…特に何もしないんかい!

PTAの盟友、フィリップ・シーモア・ホフマンの息子が主役という時点で、グッと来るわけですが、ヒロイン可愛くないので、そこまでゾッコンにのめり込むのが、最後まで理解出来ませんでした…
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