ポールトーマスアンダーソン。
名前は聞いたことあるけど作品見たことがなく初めてでした。
ストーリーは至ってシンプル。
少年が年上の女の子に出会い恋に落ちて二人がくっつくまでのスクリューボール的なベース。
それまでの過程にいろんなエピソードがあって、それぞれが突拍子もなく
最後にどこかでまとまるのかな？と予想していたけど、ちっともまとまらずただただランダムに挿入されてただけってのが新鮮で逆に良かった。
むしろどうやってここまでランダムな話を次々と思いつくのか、脚本も書いている監督の発想が豊かで凄いなぁと感心してたら、実は本人の実体験をもとにしたものから、キャストの話を取り入れたもの、当時の逸話なんかが盛り込まれてるそうです。
通りで。
主人公は二人ともどっちかというとパッとしない見た目なんだけど、
アラナは登場した瞬間から観客の目をひく不思議な魅力を持った子。
クーパーが誤認逮捕されて連れて行かれた時、車の窓を叩きながら「必ず見つけるから！」と言ってそのあと全速力で走ってる姿は本当にかっこ良く頼もしかった。
後半トラックを逆走させてる姿も緊張感がヒリヒリするぐらい伝わってきてめっちゃカッコイイ。
クーパーの方はというとチャラ〜っとしてて頼りない雰囲気だけど、オーディションでの自己アピールはちゃんとするし、時代を先読みして波に乗る術もあるし、一つダメでもすぐに次へっていう切り替えの速さと自らの行動で道を切り開いていくガッツがあって。。。
こういう人たちが時代を作っていくんだなぁと羨ましく思った。
こんなシンプルなストーリーながら次に一体何が起こるか全く予想が付かない作品でとっても楽しめた。いろんな人に見た感想を聞きたい。
